イーサリアム送金手数料とは?ガス代の仕組みと安くする方法5選

「イーサリアムの送金手数料がいくらかわからない」「ガス代が高くて困る」と悩んでいませんか。
送金手数料は「取引所の手数料」と「ブロックチェーンのガス代」の2種類があり、選び方次第で大きく変わります。
この記事では、ガス代の計算方法と相場、無料で使える取引所3選、コストを抑える5つの方法、送金失敗を防ぐ注意点まで解説します。

手数料やガス代は変動するため、送金前の確認が重要なんだよ。

送金手数料とガス代の違い
イーサリアムの送金にかかる費用には、「送金手数料」と「ガス代」の2種類があります。
送金手数料とは、イーサリアムを取引所やウォレットから外部へ資産を送る際に発生する手数料のこと
ガス代とは、イーサリアムチェーンで取引する際に支払う手数料のこと
身近な例だと、銀行振込に例えられます。
送金手数料は「銀行の振込手数料」、ガス代は「送金システムの利用料」のようなものです。
ただし、実際の金額は取引所やネットワーク状況によって変わります。
たとえば、取引所からMetaMaskへ送金する場合を考えてみましょう。
取引所が設定した送金手数料(0.005 ETHなど)に加え、ブロックチェーン処理に必要なガス代が発生します。

ここが迷いやすいポイントなんだよ。
ガス代が発生する理由
ガス代は、イーサリアムネットワークを維持するバリデーター(検証者)への報酬として機能します。
バリデーターとは、取引データの正当性を検証し、ブロックチェーンに記録する役割を担うノード運営者のこと
わかりやすく言うと、「送金が正しいかチェックして記録してくれる人」のことです。
ガス代を支払うと、自分の取引を優先的に処理してもらえます。
ガス代が高いほど処理が早く、低いほど時間がかかる傾向があります。
イメージとしては、高速道路の料金所に似ています。
料金を多く払えば優先レーンを使えるようなものです。
イーサリアムの送金にかかるコスト全体像
イーサリアム送金の総コストは、「取引所の送金手数料」と「ブロックチェーンのガス代」の合計で決まります。
取引所の送金手数料は0〜0.16 ETH程度と幅があり、ガス代は数十円〜数千円以上まで変動します。

具体的な計算例を見てみよう。
GMOコイン(送金手数料無料)から送金し、ガス代が200円だった場合、総コストは200円です。
一方、Coincheck(送金手数料0.005 ETH)から送金し、ガス代が200円だった場合、1 ETH=50万円なら総コストは2,500円+200円=2,700円という計算になります。
また、Layer2(レイヤー2)と呼ばれる技術を使えば、ガス代を大幅に削減できます。
レイヤー2とは、イーサリアムなどの基本的なネットワーク(レイヤー1)の上に構築される、別の補助的なネットワークのこと
次のセクションでは、ガス代の具体的な計算方法と相場を詳しく見ていきます。
イーサリアムのガス代はいくら?計算方法と相場
ガス代は一定ではなく、ネットワークの混雑状況やイーサリアム価格によって変動します。
このセクションでは、ガス代の計算式、2026年3月時点の相場目安、日本円への換算方法を解説します。
計算の仕組みを知れば、適正なガス代かどうか自分で判断できるようになります。
ガス代の計算式(基本手数料+優先手数料×ガス限度額)
ガス代は、次の計算式で算出されます。
Gas(ETH) =(Base Fee+Priority Fee)× Gas Limit
ガス代 =(基本手数料 + 優先手数料)× ガス限度額
それぞれの要素を説明します。
とは、ブロックチェーン上で取引やスマートコントラクトを実行する際にかかる、ネットワーク手数料のこと。
たとえば電車の料金のように、移動する距離や混雑する時間帯によって金額が変わるイメージです。
優先手数料(Priority Fee)とは、トランザクション(取引)をブロックチェーン上で、より早く承認・処理してもらうために支払う追加の手数料のこと
例えるなら、「チップ」のようなものです。
ガス限度額(Gas Limit)とは、「この取引で最大いくらまでガス代を支払うか」という上限額のこと
わかりやすく言うと、「作業量の上限を決める数字」のことです。
シンプルなETH送金の場合、ガス限度額は約21,000 Gasが目安です。
Gweiとは、イーサリアム(ETH)の取引手数料(ガス代)を計算・表示するときに使われる通貨単位。
1 Gwei は、1イーサの10億分の1(0.000000001 ETH)
2026年2月時点のガス代相場
2026年3月時点のガス代相場は、通常時で数十円〜数百円程度です。
参考として、2025年第1四半期にはガス代が約60%減少し、2020年以来の最低水準を記録しました。

Layer2への活動移行が進んだことが主な要因なんだよ。
ただし、ガス代は常に変動するため、送金前にリアルタイムで確認しておくと安心です。
確認手順は、以下のとおりです。

数値が1桁Gweiなら比較的安い状態。
ガス代を日本円で換算する方法
ガス代を日本円で把握するには、次の手順で計算します。
- Etherscan Gas Trackerで現在のガス代(Gwei)を確認
- ガス代(Gwei)× ガス限度額(21,000 Gas)でETH単位に変換
- ETH金額 × 現在のETH/JPYレートで日本円に換算
たとえば、ガス代が20 Gweiで、1 ETH = 50万円の場合を計算してみましょう。
20 Gwei × 21,000 Gas = 0.00042 ETH、これに50万円をかけると約210円となります。
ガス代をもっと詳しく知りたい方は、別記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

国内取引所のイーサリアム送金手数料を徹底比較
取引所によって送金手数料は大きく異なり、無料のところもあれば0.16 ETHかかるところもあります。
この差は、長期的に見ると無視できないコストになります。
このセクションでは、送金手数料が無料の取引所3選、有料の取引所の金額一覧、取引所選びで損をしないポイントを紹介します。
まずは、手数料がかからない取引所から見ていきましょう。
送金手数料が無料の取引所3選
イーサリアムの送金手数料が無料の国内取引所は、以下の3つです。
- GMOコイン:送金手数料 無料、最小送金額 0.1 ETH
- BITPOINT:送金手数料 無料、最小送金額 0.1 ETH
- SBI VCトレード:送金手数料 無料
選び方の目安は以下のとおりです。
- 0.1 ETH以上を定期的に送金する → GMOコイン(知名度・安心感重視)
- 0.1 ETH程度を送金する → BITPOINT(全額送付機能あり)
- 最小送金額を気にせず使いたい → SBI VCトレード
なお、DMM Bitcoinは2024年12月に廃業を発表し、2025年3月にSBI VCトレードへ全口座が移管されたため、現在は利用できません(2026年3月時点)。
送金手数料が有料の取引所と金額一覧
送金手数料が有料の主な取引所は以下のとおりです。
- Coincheck:送金手数料 0.005〜0.16 ETH(変動制)
- bitFlyer:送金手数料 0.005 ETH(固定)
- bitbank:送金手数料 0.005 ETH(Ethereumチェーン)、0.00042 ETH(Arbitrum/OP Mainnet)
- BitTrade:送金手数料 0.005 ETH(固定)
Coincheckは変動制を採用しており、ネットワーク混雑時には0.16 ETHまで上昇する可能性があります。

1 ETH = 50万円の場合、0.16 ETHは約8万円相当なんだよ。
送金前に手数料を必ず確認しましょう。
- 無料の取引所:0円
- bitFlyer / bitbank(0.005 ETH):約2,500円
- BitTrade(0.005 ETH):約2,500円
- Coincheck最大(0.16 ETH):約80,000円
取引所選びで損をしないポイント
取引所を選ぶ際は、送金手数料だけでなく、以下の3点も確認しましょう。
最小送金額
GMOコインは0.1 ETH以上でないと送金できません。
対応ネットワーク
Layer2を使いたい場合は、対応状況と手数料を比較検討してください。
出金処理時間
取引所によって処理時間が異なります。
急ぎの送金が多い方は、処理速度の評判も調べておくと安心です。
- □ 送金頻度は月に何回か?(多いなら無料の取引所)
- □ 1回あたりの送金額は?(0.1 ETH以下なら全額送付機能のある取引所)
- □ Layer2を使う予定があるか?(あるなら対応状況を確認)
イーサリアムのガス代が高騰する3つの理由
ガス代は、数千円〜1万円以上に跳ね上がることもあります。
なぜこのような高騰が起きるのでしょうか。
このセクションでは、ガス代が高くなる3つの主要因を解説します。
- ネットワークの混雑(スケーラビリティ問題)
- イーサリアム価格の上昇
原因を理解すれば、高騰を避けるタイミングを予測しやすくなります。
理由①ネットワークの混雑(スケーラビリティ問題)

イーサリアムは1秒間に処理できる取引数(TPS)に限りがあり、これをスケーラビリティ問題と呼びます。
わかりやすく言うと、「1秒間にさばける人数に限りがある」ということです。
処理待ちの取引が増えると、ユーザーは自分の取引を優先してもらうために高いガス代を支払います。
すると他のユーザーも追随し、ガス代が連鎖的に上昇していく流れです。
イメージとしては、人気アーティストのチケット販売開始直後のサーバー混雑に似ています。
ただし現実では、混雑の程度は日時やイベントによって大きく異なります。
理由②イーサリアム価格の上昇

たとえば、同じ20 Gweiのガス代でも、1 ETH = 30万円のときと50万円のときでは日本円換算額が変わります。
前者は約126円、後者は約210円です。
理由③DeFi・NFT需要の増加

DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)の取引が活発になると、ネットワーク上のトランザクション数が急増します。
DeFiとは、銀行を介さずに貸し借りや両替ができる仕組みのこと
NFTとは、デジタルアートやゲームアイテムなどの「唯一無二の証明書付きデータ」のこと
特にNFTのミント(新規発行)やDeFiでのトークンスワップは、単純なETH送金よりも複雑な処理を必要とします。

そのためガス限度額が高くなり、結果としてガス代も上昇するんだよ。
人気コレクションの発売日などは、通常の数倍〜数十倍のガス代になることも珍しくありません。
イーサリアムの送金手数料を安くする5つの方法
ガス代が高いと感じたら、工夫次第でコストを大幅に削減できます。
このセクションでは、送金手数料を安く抑える5つの具体的な方法を紹介します。
- ガス代が安い時間帯を狙う
- Layer2(レイヤー2)を活用する
- 優先手数料を低く設定する
- 送金手数料が無料の取引所を使う
- ガスリミットを適切に設定する
すぐに実践できるものから順に解説しますので、自分に合った方法を取り入れてください。
方法①ガス代が安い時間帯を狙う

ガス代はネットワークの混雑状況によって変動するため、空いている時間帯を狙うと安く送金できます。
これは欧米が深夜〜早朝にあたり、取引が少ないため。
急ぎでなければ、Etherscan Gas Trackerで安い時間帯を確認してから送金しましょう。
実践手順は以下の通りです。

※ただし、時間帯の傾向は目安であり、イベントや相場状況で変動します。
方法②Layer2(レイヤー2)を活用する

レイヤー2とは、イーサリアムなどの基本的なネットワーク(レイヤー1)の上に構築される、別の補助的なネットワークのこと
代表的なものにArbitrum、Optimism、Polygonがあります。
わかりやすく言うと、「混雑する本線を避けて、空いている側道を使う」ようなイメージです。
たとえば、メインネットで145ドルかかるNFT購入が、Layer2では0.65ドルで済んだという事例もあります。
ただし、送金先がLayer2に対応している必要があるため、事前に確認が必要です。
- □ 送金先がLayer2に対応しているか
- □ 使いたいLayer2(Arbitrum等)を相手が指定しているか
- □ メインネットからLayer2への移動(ブリッジ)にもガス代がかかる点を理解しているか
方法③優先手数料を低く設定する

MetaMaskでは送金時に「低速」「標準」「高速」から選択できます。
低速を選ぶと処理に時間がかかりますが、その分手数料は安くなります。
数時間以内に届けば問題ない送金であれば、低速設定で十分でしょう。
MetaMaskでの設定手順は以下の通りです。
- 送金画面で「編集」または歯車アイコンをタップ
- 「低速」「標準」「高速」から選択(急ぎでなければ「低速」)
- 送金を実行する
方法④送金手数料が無料の取引所を使う

前述のとおり、GMOコイン、BITPOINT、SBI VCトレードは送金手数料が無料です。
たとえば月に4回送金する場合、0.005 ETHの手数料がかかる取引所だと年間0.24 ETH(1 ETH = 50万円なら約12万円相当)の差になります。
送金用の取引所を分けて使い分けるのも有効な戦略です。
方法⑤ガスリミットを適切に設定する

シンプルなETH送金であれば、21,000 Gasが標準値です。
MetaMaskでは自動でガスリミットが設定されますが、手動で調整することも可能。
- シンプルなETH送金:21,000 Gas
- ERC-20トークン送金:約65,000 Gas
- NFTのミント:約100,000〜300,000 Gas以上
初心者はMetaMaskの自動設定をそのまま使うのが安全です。
イーサリアムのガス代をリアルタイムで確認する方法
ガス代は変動するため、送金前にリアルタイムで確認することが重要です。
タイミングによって手数料が大きく変わるため、事前の確認が欠かせません。
このセクションでは、代表的なガス代確認ツールであるEtherscan Gas Trackerの使い方に加えて、その他のツール3選、ガス代チャートの見方と活用法を解説します。
Ethereum Gas Tracker(Etherscan)の使い方
Etherscan Gas Trackerは、広く使われているガス代確認ツールです。

無料で利用できるんだよ。
アクセスすると、現在のガス代がGwei単位で表示されます。

「Low」「Average」「High」の3段階で表示され、処理速度がそれぞれ異なる仕組みです。
Lowは安いぶん遅く、Highは高いぶん速い、という関係です。
- Low(緑):安いが、処理に数分〜数十分かかる可能性がある
- Average(黄):標準的な速度と価格
- High(赤):高いが、数十秒〜数分で処理される
その他のガス代確認ツール3選
Etherscan以外にも、便利なツールがあります。
- Ethereum Gas Chart:過去のガス代推移をグラフで確認できます。時間帯ごとの傾向を把握するのに便利です。
- OKLink Ethereum Gas Tracker:国際対応のガス価格表示ツールで、複数通貨での換算に対応しています。
- MetaMask内の手数料推定機能:ウォレット内で送金時にリアルタイムの手数料が自動表示されます。別途ツールを開く手間を省けて便利です。
ガス代チャートの見方と活用法
ガス代チャートを活用すると、ガス代が安い時間帯のパターンが見えてきます。
Etherscan Gas Trackerには、過去7日間のチャート機能があります。
たとえば「平日の日本時間15時頃は安定して低い」といったパターンが見つかれば、その時間に合わせて送金を予約できます。
定期的に送金する方は、まずは1週間ほどチャートを観察してみるのがおすすめです。
チャート活用の手順は以下の通りです。
イーサリアム送金の所要時間はどれくらい?
イーサリアムの送金は「速い」と言われますが、実際にはどのくらい時間がかかるのでしょうか。
状況によって、体感できる時間には差が出ることもあります。
このセクションでは、理想的な条件での送金時間、取引所経由の場合の時間、送金が遅延する原因と対処法を解説します。
理想的な条件での送金時間(約15秒)
これは1ブロックが生成される時間に相当します。
ウォレット間の直接送金で、ネットワークが空いていれば、送金ボタンを押してから1分以内に着金を確認できることも珍しくありません。
ただし、これは「理想的な条件」での話です。
取引所経由での送金にかかる時間
取引所から外部ウォレットへ送金する場合は、ブロックチェーンの処理時間に加えて取引所の内部処理時間がかかります。
実際には、数分〜翌営業日程度かかることが一般的です。
取引所はセキュリティ審査や手動承認を行う場合があるためです。
特に高額送金や初回送金時は、本人確認などで時間がかかることがあります。
急ぎの送金がある場合は、事前に少額でテスト送金しておくと安心です。
- 自動承認の場合:数分〜1時間
- 手動審査が入る場合:数時間〜翌営業日
- 初回送金・高額送金:数時間〜翌営業日(本人確認の可能性)
送金が遅延する原因と対処法
ネットワークが混雑している場合、低いガス代の取引は後回しにされます。
しばらく待つか、MetaMaskの「スピードアップ」機能で追加のガス代を支払う方法
ガス代不足の場合はトランザクションが失敗しますが、送金額は返金されます(ガス代のみ消費されます)。
送金が届かない時の確認方法は以下の通りです。

-画像-1-1024x683.png)
- Success(成功):着金済み
- Pending(保留中):処理待ち → しばらく待つかスピードアップ
- Failed(失敗):失敗 → 送金額は返金、ガス代のみ消費
イーサリアム送金で失敗しないための注意点
イーサリアムの送金ミスは、最悪の場合、資産を永久に失うリスクがあります。
このセクションでは、よくある失敗パターンと、送金前に確認すべきチェックリストを紹介します。
一度送金したトランザクションは取り消せないため、事前確認が極めて重要です。
アドレス入力ミスで資産を失うリスク
ブロックチェーン上の取引は取り消しができないため、誤送金した資産は二度と戻ってきません。
アドレスは必ずコピー&ペーストで入力

手入力は避けよう。
マルウェアがクリップボードのアドレスを書き換える被害も報告されているため、確認は欠かせません。
- 受取側でアドレスを「コピー」
- 送金画面に「貼り付け」
- 貼り付け後、最初の4文字(例:0x1a…)を確認
- 最後の4文字(例:…f8b2)も確認
- 可能なら、受取側の画面と見比べる
ネットワーク選択を間違えると着金しない
イーサリアムには複数のネットワーク(チェーン)が存在します。
たとえば、ERC-20(メインネット)で送金したつもりが、Arbitrumを選択していた場合、受取側がArbitrumに対応していなければ資産を受け取れません。
送金前に、受取側が対応しているネットワークを確認してください。
- メインネット → Arbitrumに送金(取引所が非対応で着金しない)
- Polygon → メインネットに送金(ネットワークが違い着金しない)
送金前に「受取側の入金画面」で対応ネットワークを確認
ガス代不足でトランザクションが失敗する
ガス代が不足していると、トランザクションは処理されずに失敗します。
ウォレットには送金額に加えて、十分なガス代を確保しておく
また、ガスリミットを極端に低く設定しないことも大切なポイントです。
- 送金額が0.1 ETHなら、0.005〜0.01 ETH程度の余裕を残す
- 送金額が1 ETHなら、0.05〜0.1 ETH程度の余裕を残す
送金前に確認すべきチェックリスト
送金前に以下の項目を確認すると、失敗リスクを大幅に減らせます。
- □ アドレスをコピペで入力した
- □ アドレスの最初と最後を目視確認した
- □ ネットワークがERC-20(メインネット)である
- □ 受取側が対応しているネットワークか確認した
- □ 十分なガス代がウォレットにある
- □ 最小送金額を満たしている
- □ 高額送金の場合、小額でテスト送金した
イーサリアム送金と税金の関係
イーサリアムの送金には、税金が関係するケースがあります。
「自分の口座間の移動なら大丈夫」と思っていても、特定の条件下では課税対象になることがあるため、注意が必要です。
このセクションでは、課税ケースの判断基準、具体例、送金手数料の経費計上、海外送金の報告義務について解説します。
送金で税金がかかるケース・かからないケース
イーサリアムの送金自体は、原則として課税対象ではありません。
ただし、送金の目的や相手によっては課税されるケースがあります。
- 自分の取引所口座から自分のウォレットへの送金
- 自分のウォレット間での移動
- 第三者への売却目的の送金(所得税)
- 110万円を超える贈与(受取側に贈与税)
自分の管理下での移動なら課税対象外ですが、他者への移転は課税対象になりえます。
- 送金先は自分名義か? → はい → 原則非課税
- 送金先は他人か? → はい → 次へ
- 対価を受け取るか? → はい → 所得税の可能性
- 無償で渡すか? → はい → 贈与税の可能性(年間110万円超)
ただし、税務判断は複雑なため、不明な場合は税理士に相談してください(参考:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」令和7年12月改訂)。
贈与税・所得税が発生する具体例
具体的にどのような場合に課税されるのか、例を挙げて説明します。
友人にイーサリアムを無償で送金した場合、年間110万円を超える部分について、受取側に贈与税が発生します。
イーサリアムを貸し出して利息を受け取った場合、その利息部分は雑所得として所得税の対象になります。
また、送金時点でイーサリアムを日本円に換算し、取得時との差額がある場合は、その利益に対して課税される可能性もあります。
判断が難しい場合は、税理士に相談することをおすすめします。
送金手数料は経費にできる?
仮想通貨の売却益を計算する際、取得費用として送金手数料を含めることが可能です。
取引履歴はEtherscanやCryptActなどのツールで取得できます。
ただし、個人の投資目的と事業目的では扱いが異なる場合があるため、詳細は税理士に確認してください。
- 送金のたびにトランザクションハッシュを記録
- Etherscanで「Transaction Fee」を確認
- 送金日・金額・手数料をスプレッドシート等に記録
- 確定申告時に合計額を計算
3000万円超の海外送金は報告義務あり
(※1)3,000万円相当額を超える海外への送金を銀行等を通じて行う場合は、外国為替及び外国貿易法(外為法)第55条に基づき、日本銀行への報告義務があります。
(※1)参照元:https://www.mof.go.jp/faq/international_policy/10ca.htm
これとは別に、(※2)100万円超の海外送金には金融機関が税務署に「国外送金等調書」を提出する制度もあります。
(※2)参照元:https://www.boj.or.jp/about/services/tame/t_seido.htm
報告義務を怠ると罰則の対象になることがあります。
仮想通貨を直接海外取引所へ送金する場合の適用関係は明確でない部分もあるため、高額送金を行う際は税理士に相談することを推奨します(2026年3月時点)。
よくある質問|イーサリアムの送金手数料FAQ
- ビットコインとイーサリアムの送金手数料の違いは?
-
最大の違いは送金速度です。
手数料(ガス代)はどちらもネットワーク混雑度により変動しますが、計算方法が異なります。
ビットコインはデータサイズ(バイト)に基づき、イーサリアムは計算量(Gas)に基づいて算出される仕組み。
比較まとめ- 送金速度:BTC約10分 vs ETH約15秒
- 手数料計算:BTC=データサイズ vs ETH=計算量
- 削減手段:ETHはLayer2で95%以上削減可能
- Layer2を使えば本当にガス代は安くなる?
-
はい、大幅に安くなります。
具体的な事例として、メインネットで145ドルかかるNFT購入がLayer2(Arbitrum等)では0.65ドルで済んだ事例もあります(削減率は時期やネットワーク状況により異なります)。
トークンスワップでも86ドル→0.22ドルと大幅な削減効果が確認されています。
- 送金手数料は今後安くなる見込みはある?
-
今後さらに安くなる可能性があります。
2025年第1四半期には、ガス代が2020年以来の最低水準を記録しました。
また、2025年5月7日にPectraアップグレードが実施され、UX改善とさらなる効率化が実現しました。
ただし、将来の価格変動は保証されません。
なお、2025年12月3日にはFusakaアップグレードが実施されPeerDAS(データシャーディングの第一段階)が導入済みで、2026年にはGlamsterdamアップグレードも予定されています。
最新情報はイーサリアム公式で確認してください(2026年3月時点)。
- NFTやDeFiを使う時の手数料はいくら?
-
NFTやDeFiの操作は、単純なETH送金よりも複雑なスマートコントラクトを実行するため、ガス代が高くなる傾向があります。
メインネット(Layer1)では、NFTのミントに数千円〜数万円、DeFiのスワップに数百円〜数千円かかることがあります。
Layer2対応のNFTマーケットプレイスやDeFiプロトコルも増えており、選択肢は広がっています。
操作別のガス代目安(メインネット・混雑時)- ETH送金:数百円〜数千円
- ERC-20トークン送金:数百円〜数千円
- NFTミント:数千円〜数万円
- DeFiスワップ:数百円〜数千円
まとめ
送金コストを抑えるポイントは以下の5つです。
- 送金手数料が無料の取引所を使う(GMOコイン、BITPOINT、SBI VCトレード)
- ガス代が安い時間帯を狙う(日本時間の平日14〜21時頃)
- Layer2を活用する(ガス代95%以上削減)
- 優先手数料を低く設定する(急ぎでない場合)
- ガスリミットを適切に設定する(シンプル送金は21,000 Gas)
また、送金時はアドレス入力ミスやネットワーク選択ミスに十分注意してください。
税金については、自分の口座間の移動は原則非課税ですが、第三者への送金や110万円超の贈与は課税対象になる可能性があります。
不明な点は税理士に確認することをおすすめします。
ガス代はEtherscan Gas Trackerでリアルタイムに確認できます。
